『iichiko 西の星 賞 2016』表彰式に行ってきました!
2016年5月17日(火)に開催された、
『iichiko 西の星 賞 2016』表彰式 に参加しました。
そもそも 本格焼酎『西の星』ってどんな焼酎か、みなさんご存知ですか?
~ 宇佐平野の美しい風景を未来に伝えたい ~
そんな願いを込めて、大分県宇佐地区の農家さんと三和酒類さんが力を合わせて造り出した焼酎です。
大麦ニシノホシを100%使用した、シルクを思わせるなめらかな味わいが特徴です。
大麦ニシノホシは、焼酎造りに適した大麦として、2000年から栽培が始まりました。
収穫期には麦の穂が風になびき、平野一帯が黄金色に輝きます。
『西の星賞』とは、
さらなる品質向上を目指し、その年に優れたニシノホシを作った2地域にのみ与えられる栄誉で、今年で12年目を迎えます。
この特別な大麦ニシノホシだけを使い、特別な造りをした『西の星』が『西の星賞受賞酒』です。
さっそく表彰式の様子をレポートします!
まずは、主催者の 三和酒類㈱代表取締役社長 和田久継社長 からご挨拶。
~ 以下、和田社長の挨拶を抜粋 ~
ニシノホシという品種が登録されて約20年が経とうとしています。
栽培の過程では、新種の栽培と言うこともあり、農家の方々は大変苦労されたかと思います。
本当に感謝を申し上げたい。
昨年は、この宇佐市内で900ヘクタールを超える栽培をしていただきました。
本当に有難い事でございます。
平成17年から、このニシノホシ栽培の技術向上の役に立ちたいということで、この『西の星賞』を設定しました。
昨年は天候的に厳しい状況であり、特に収穫時期は、農家の方々は苦労されたのではないでしょうか。
その中でも今回、上市地区、畑田地区 の2地域が西の星賞に選ばれました。
日々の技術的な取り組み、熱意が結果に表れたことに、改めて敬意を示したいと思います。
現在、土地・生産者が一体となった醸造業・流通に関しては、世界的にも関心を深めています。
生産者の顔が見えることは、今後非常に重要で、消費者の関心が強くなると思われます。
そのような流れの中で、この『西の星賞』の取り組みができることを、本当にありがたく思っております。
ニシノホシというすばらしい麦を立派な商品として世に届けて頂きたい。
流通の方にも是非販売の方面でお願いしたいと思います。
皆さまの協力を頂いて、この取り組みが末永く続き、地域・社会の為に貢献できるよう、今後ともご支援を宜しくお願いします。
引き続き、ご来賓の方々の代表者が挨拶されました。
宇佐市 経済部 部長の 山本恵太様は、
『iichiko 西の星 賞』の取り組みは、三和酒類様と農業者の方が、互いに協力して地域で生産した大麦を活用して、
農業者の生産意欲・所得の向上と、地場産の焼酎の販路拡大・生産消費イメージの向上につながるなど、六次産業化の優良次元となっている。
宇佐市は、今後とも三和酒類様の六次産業化の推進と、農業者の生産体制の向上に向けて、できる限り支援をしていきたいと言われていました。
山本様は大分県の出身ではなく、二年前に宇佐市に来るまで西の星を知らなかったそうですが、
今では宇佐市長の影響もあり、飲み会の席では西の星をご愛飲されているそうです。
続いて、大分県北部振興局 局長 小野洋介様は、
米や野菜と違って、麦は政府経由で出荷していろんなところに出ていくものであり、生産者にとって自分が作った麦がどこでどうなっているのか以前はわからなかった。
これではどうしても、生産者は最終商品が見えにくく、生産意欲がなかなか上がらない。
しかし、宇佐市では皆さんが栽培したニシノホシを使って焼酎ができ、販売されている。
出来上がった商品の評価も聞くことが出来、作物を作った収入以外でも得るものがあり、生産者にはやりがいが生まれる。
生産者は丹精込めてニシノホシを作り、三和酒類様はさらに良い商品を造るように支援する。
双方でやりとりしながら連携して、今後とも六次産業のモデルとして続けていってもらいたいと言われていました。
続いて、西の星賞受賞酒選考報告が、発表されました。
今回の西の星のコンセプトは、華やかな香り、なめらかな味わい だそうです。
表彰酒の品質表現は、
『よりキレのある味わい』【上市(かみいち)】
『より甘やかな味わい』【畑田(はたけだ)】
とのことです。
その後、表彰式が続きました。
まずは、上市(かみいち)地区の、上市集落営農生産組合様。
~ 上市集落営農生産組合の代表者の挨拶 ~
今回、大変名誉な賞を頂きまして、我々生産者としては感極まっております。
たくさんの方のご指導もあり、このような立派な賞を頂きました。
来年、再来年も麦の生産を頑張っていきますので、今後ともご指導を宜しくお願い致します。
続いて、畑田(はたけだ)地区の、大森博文さん。
~ 大森さんの挨拶 ~
このような栄誉ある賞を頂き、厚く御礼申し上げます。
これも一重に、組合の方々、地元畑田、並びに近隣の農家の方々の日頃の指導のおかげだと心から感謝しております。
6年前に本格的に農業を始め、ニシノホシを作るからには、西の星賞をとれるくらいの高品質な麦を作ろうとの思いのもと、日々作業してきました。
これに満足することなく、二回目三回目の受賞を目指して、これからも努力していきますので、
皆さま方の変わらぬご指導を宜しくお願い致します。
最後は記念撮影で、表彰式は終了しました。
その後、第三部は、販売事業者も交えての試飲会です。
テーブルの上には、今回の受賞酒が置かれていました。
ワイングラスで、香りと味を楽しみます。
カンパーイ♪
受賞酒をみんなで頂きました。
それでは、受賞酒の試飲感想です。
~ 上市(かみいち)地区 受賞酒の感想 ~
三和酒類様の品質表現では、『よりキレのある味わい』とありましたが、確かにとてもキレていました。
試飲者いわく、キレッキレだそうです。
辛口が好きな方には、たまらない仕上がりになっています。
~ 畑田(はたけだ)地区 受賞酒の感想 ~
こちらは、非常に香り高く、甘い仕上がりとなっています。
グラスを口元に近づけたときの、フワリとした香りは、何とも言えず心地よいです。
女性にも人気がありそうな、飲み口です。
2つの受賞酒は、同じ品種のニシノホシから造ったとは思えない程、香り・味ともに、大きな違いがありました。
作った土地によって、これほどまでに風味が変わるのかと、とても驚かされました。
地産地消や、第六次産業は、県にとっても大きな取り組みの一つです。
生産者も自分達の努力が、このように見える形で実現して、さらに良い結果として表彰されると、
そのやりがいや喜びはとても大きなものとなります。
この先も宇佐市の為、広くは大分県の為、長くこの活動を続けていってほしいと感じました。
~ お詫び ~
4月下旬から店頭に並んでいたこちらの受賞酒2商品は、既に完売に近い状態です。
限定品のため、何卒ご了承ください。