ビール類は種類が多くて混乱する。
『一日の終わりにキンキンに冷えたビールを飲むのが楽しみ♪』
という方、多いと思います。
ただ、あなたがビールと思って飲んでいるお酒…、それって本当にビールですか…?
先日実家に帰った時のこと。
父 『まァまァ、とりあえずビールでも飲みよ~♪』
と言って、父が自慢げに差し出したのは、アサヒプライムリッチ。
私 『パパァ~。これビールやないやん。』
父 『えっ!?パパはビールと思って飲みよったけど!どーりで安いと思った~ハハハ~』
私 『マジかよ(笑)』
注:プライムリッチをディスっているわけではありません。悪しからず。
ヨコヤマで働く私にとっては、かなりショッキングな出来事でした。
実家の父は昔、『焼酎のビール割り』という、何が何だかわからない飲み方(爆弾酒と言うらしいです)をしていたくらいお酒が好きで、
物心ついたときから、うちには二階堂の一升瓶が常備してありました。
そんなお酒大好きパパが、なななんと 新ジャンルをビールと思って飲んでいたなんて!
というわけで、今回は違いが判らない、うちの父のような方の為に(笑)、
『ビール』『発泡酒』『新ジャンル』
の違いを改めて調べてみました。
ビール類の製品を良くみてみると、
『ビール』、『発泡酒』、『その他の醸造酒(発泡性)①』、『リキュール(発泡性)①』
と、4種類の表示があります。
これらは、酒税法によってそれぞれ定義がが決められています。
(2017年7月現在)
ビール
麦芽・ホップをはじめ、使用できる原料・副原料が限定されています。
麦芽使用率が原料の 3分の2以上 という決まりがあります。
旨みや喉ごしで文句なしの美味しさなのですが、
酒税は使用する麦芽の量に比例しますので、価格も一番高価。
ビールの酒税:350ml缶あたり、77円(2017年7月現在)
商品例:アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サッポロエビス、サントリープレミアムモルツ など
発泡酒
原料の一部に、麦芽または麦を使用していて、発泡性のもの。
麦芽の量に定義はありません。
麦芽または麦さえ使用していれば、他の原料は何でも良い。
(但し、 麦芽又は麦を原料とした蒸留酒等を含むと、スピリッツorリキュールに分類される)
原料に制限がないため、糖質、プリン体、カロリーをカットしたりできます。
健康面が気になり、ビールから発泡酒にシフトしている方もいるようです。
発泡酒は、麦芽使用量で酒税が2段階ありますが、一般的な発泡酒は麦芽比率25%未満です。
麦芽使用率25%未満の発泡酒の酒税:350ml缶あたり、46.98円(2017年7月現在)
商品例:キリン淡麗極上<生>、アサヒスタイルフリー、サッポロ極ゼロ など
その他の醸造酒(発泡性)①
原料は、穀類、糖類 その他物品を使用して、発酵させたもの。
麦芽は使用不可。
麦芽は一切使用せず、ビールに近い味わいを作り出しています。
酒税:350ml缶あたり、28円(2017年7月現在)
商品例:キリンのどごし<生>、サントリージョッキ生、サッポロドラフトワン など
リキュール(発泡性)①
原料は、酒類と糖類やその他物品(酒類含む)。
原材料にアルコール含有物の使用が認められている。
麦芽を使用した『発泡酒』にスピリッツを加えたりしたもの。
醸造しているのではなく、発泡酒に他のアルコールを混ぜて作るといった感じ。
酒税:350ml缶あたり、28円(2017年7月現在)
商品例:クリアアサヒ、サントリー金麦、サッポロ麦とホップThe gold など
酒税法には、他にもいろいろと定義があって、かなり複雑~。
酒税法改正により、近い将来ビール類の定義や税率が変わっていくようです。
上記の説明は、あくまで簡単なものなので、詳しくお知りになりたい方は、国税庁のHPをご確認ください。
美味しくても価格が高ければ毎日飲めないし、
安くても、美味しくなければ飲みたくない。
ビールメーカーは、こんな消費者の悩みを解決するべく、日々研究を進めています。
我々庶民にはありがたい!企業努力に感謝ですね!
皆さんも、ビール類を選ぶ際は、ぜひラベルもみてみてくださいね♪
私も今度実家に帰ったら、父に教えることにします。
ただ、アルコールなら何でも良さそうですけど(笑)