日本酒の種類ご存知ですか?

 

日本酒には『大吟醸』『純米』など、様々な表示がありますが、みなさんはその違いをご存知でしょうか?

 

 

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日本酒の種類を理解して呑めば、よりいっそう楽しめること間違いなしです!

 

 

 

 

まずは ”特定名称酒” を簡単な表にまとめてみました。

(小さくてごめんなさい!クリックして拡大して見てください!)

 

 

特定名称酒

 

※ 香りや味わいは、原料米や作り方で大きく変わります。あくまで目安としてください。

 

※ また、特定名称酒にはその他の厳しい規定もあります。詳しく知りたい方はコチラへ。

「清酒の製法品質表示基準」の概要(国税庁HP)

 

 

特定名称酒は清酒全体の約25%で、

それ以外の一般酒(普通酒→醸造アルコール、糖類、酸味料、旨味調味料、酒粕などの副原料を加えて造られる酒)75%を占めています。

 

 

 

 

さらに詳しく知りたいあなたへ。もう少し説明していきます♪

 

 

~ 原料について ~

 

原料

 

 

”純米”と名前がつくものは、米・米麹・水だけで作られたお酒です。

お米本来の、旨み・コク・ふくよかさなどの特徴が強く出た濃醇タイプのお酒が多くみられます。

 

 

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一見、醸造アルコールが添加されたお酒はレベルが落ちると思う方もいるかもしれませんが、一概にはそうではありません。

アルコールを添加することによりスッキリとした味わいとなり、また、清酒の香味を劣化させる乳酸菌(火落菌)の増殖を防止するという効果もあります。

そして、アルコールはいくらでも入れて良いわけではなく、白米の重量の10%以下に制限されています。

 

 

 

 

~ 精米歩合・造りについて ~

 

精米歩合 造り

 

 

お米の表層部には、私たちがお米を食べて『おいし~』と感じる部分がたくさんあるのですが、

この部分が多すぎると、清酒の香りや味を悪くしてしまいます。

そのため、米を清酒の原料として使うときは、精米によってこれらの成分を少なくした白米を使います。

 

精米歩合60% とは、お米の周りを40%削っているということです。

 

・・・混乱しますね(笑)

元の米を100%とした時の、残った米の割合と考えましょう。

 

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削ったお米の写真です。(写真提供:酒類総合研究所)

 

お米小っちゃい!!

 

精米にはすごく時間がかかるそうで、大吟醸用に50%以下まで米を削ろうとすると、

なんと50時間かかるそうです。

 

 

さらにさらに、日本酒には ”吟醸造り” なるものがあります。

よく磨いた米を低温でゆっくり発酵させ、特有の芳香(吟香)を有するように醸造することをいいます。

 

今でこそ、”吟醸”と名の付くお酒を多く見るようになりましたが、

少し前までは、ごくごく希に発生する現象だったそうで、杜氏の匠の技でのみ造られるお酒だったようです。

 

 

 

 

日本酒の種類が大まかにご理解いただけたでしょうか?

気になるお値段は、お米の種類や造り方によっても大きく変わりますが、

米をたくさん削って、たくさん手間のかかる『純米大吟醸酒』が高めになります。

でも・・・ 高い=おいしい とは、なかなか言えないのが日本酒。

飲む方の年齢や、住んでいる地域、好みの味によって、好き嫌いは様々です。

 

 

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しかしながら、特定名称酒の知識があれば、いつもの日本酒選びも、ずっと楽しくなるはずです♪

ぜひ参考にしてみてください!