倶楽部「蔵」2018 秋の酒 ~ 秋あがり・ひやおろし ~
日本酒好きにはたまらない季節がやってまいりました。
秋は、いろんなものが美味しく実る季節ですが、
日本酒 もいちばんおいしい季節だと言われております。
皆さん、『ひやおろし』とか『秋あがり』という日本酒用語をご存知でしょうか?
ひやおろし
その昔、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に加熱殺菌(火入れ)した上で大桶に貯蔵。
ひと夏を超して、外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、
大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことから、こう呼ばれています。
秋あがり
秋になる頃、その酒質が向上していることを表現した言葉です。
また、逆に酒質が向上しなかった場合を「秋落ち」といいます。
日本酒は、造られてから月日が経過するごとに 熟成 します。
特に 気温の高い夏 は、急速に熟成が進み、夏を超えると、その味わいは大・変・身!
旨みが増して、まろみを帯び、 ちょうど良くなる のです。
酒スタジアムヨコヤマでは、毎年秋に全国各地の蔵から選りすぐったひやおろしをラインナップ!
まずは9月上旬入荷予定、倶楽部「蔵」の12種類のひやおろしをご紹介いたします。
※ 各画像をクリックすると商品の詳細ページへ移動します。
千歳鶴 特別純米ひやおろし
北海道 日本清酒(株)
濃醇で旨口タイプ・やや辛口
『吟風』という北海道産酒造好適米を使用しています。
旨味たっぷり濃醇で旨口のトロリとした円熟の味わいが特長です。
千歳鶴に使用される水は、硬軟両方の性質を併せ持ったバランスの良い水で、酒づくりにとても適しているそう。
今も札幌の都会に蔵を構える理由は、この水があるからなんだとか。
あさ開 純米吟醸ひやおろし
岩手県 (株)あさ開
やや濃醇タイプ・やや辛口
南部杜氏に伝承されし技。
穏やかな吟醸香と米の旨味が程よく調和したやや辛口の味わいです。
「あさ開」の名は、万葉集の中に詠まれている歌聖・柿本人麻呂の和歌の「漕ぎ出る」にかかる枕詞より命名されました。
南部藩士だった創業者は、侍から商人としての再出発と、明治という新しい時代の幕開けにかけて、
「あさ開」の名をつけたものといわれています。
特別純米 恋の川 秋上がり
山形県 鯉川酒造(株)
醇酒・辛口
すっきりした飲み口。濾過を最小限に抑え、辛口ですが芳醇な味わいです。
鯉川酒造は「地酒」という言葉にこだわりを持って、酒造りをしています。
地元の米と水で地元杜氏が酒を造る。
漫画「夏子の酒」に登場するお米 ”亀の尾(龍錦)” の栽培でも有名です。
山廃純米酒 ひやおろし末廣
福島県 末廣酒造(株)
コクのあるタイプ・やや辛口
じっくりと熟成が進んだ末廣独特の甘味と酸味のバランスよい旨味をご堪能いただけます。
大河ドラマ「八重の桜」の舞台となった、福島県会津にある蔵元です。
こちらの蔵元は、「山廃造り」の先駆けと言われています。
酒造米は会津地方の農家によって契約栽培された原料米を使用し、社員自ら田植え・稲刈りを行う有機栽培米も含まれているそうです。
特別純米酒ひやおろし五百万石(生詰)
新潟県 吉乃川(株)
ややコクのあるタイプ・やや辛口
新潟県産米 五百万石を100%用いて醸し出された旨みのある純米酒です。
なめらかな口当たり。
吉乃川の創業は、なんと戦国時代の1548年。
「米どころ新潟」が生んだ越後名酒です。
2004年に起きた中越地震の被害にあっても枯れることのない命の水「天下甘露泉」を仕込み水に使用しています。
澤乃井 純米原酒 ひやおろし
東京都 小澤酒造(株)
コクのあるタイプ・中口
旨味がしっかりと口の中にひろがり、まろやかな味わい。
「澤乃井」の所在地は、その昔「沢井村」と呼ばれており、その地名に因んで命名されたそうです。
「沢井」とは、豊かな名水が沢となって流れるところからつけられた地名です。
奥多摩の豊かな自然の中で醸された美酒。
七賢 ひやおろし 純米
山梨県 山梨銘醸(株)
軽快でなめらかなタイプ・やや辛口
軽やかな旨味と同調するように、ほんのりとした甘味が特徴で、飲み口から余韻まで爽やかな酒質です。
南アルプスの麓、山梨県白州町の清冽な天然水で日本酒を醸造。
仕込水は名水百選にも指定されるなど、自然豊かな環境下で醸造しています。
萬歳楽 秋あがり 純米
石川県 (株)小堀酒造店
濃醇タイプ・辛口
白山麓産米五百万石を100%使用。山廃もとならではのコクと旨み、酸味が利いた、後味のキレが抜群の純米酒です。
雅楽には『萬歳楽』という楽曲があり、古来よりめでたい席で、舞と演奏が披露されてきました。
名実ともに「めでたいお酒」であり続けるために、良質なお酒とお客様との良い関係をつくり続けています。
霊峰白山の麓、旨酒を追及する蔵元。
白山の伏流水を使用して森の吟醸蔵白山で丁寧に醸されたお酒です。
招德 純米酒 ひやおろし
京都府 招德酒造(株)
ややこくのあるタイプ・やや辛口
京都・伏見の名水で醸した純米酒。柔らかでやさしい口当たりですっきりとした味わいです。
名水で名高い洛南・伏見の地に蔵を移して以来、一貫して品質本位の酒造りを続けてきました。
女性杜氏の感性が冴える蔵元。
女性杜氏や若い醸造スタッフの新しい感性も取り入れ、本物の美味しい酒をこの時代にふさわしい商品として提供することを目指しています。
環日本海 純米ひやおろし
島根県 日本海酒造(株)
コクのあるタイプ・辛口
契約栽培米「五百万石」を全量使用。しっかりとした旨みとコク、柔らかな酸味が調和。
海に面している浜田の地に於いて、昔から海産物が豊富である事から、それらに合う酒が求められました。
島根県では、昔から甘めの酒が支持されているそうですが、海産物に合う甘さだけでない“キレ”を求めた酒造りを行っています。
醉心 秋あがり 純米酒
広島県 (株)醉心山根本店
ややコクのあるタイプ・やや辛口・やや濃醇
仕込み水に軟水(硬度14)を使用する、醉心独自の軟水醸造が生んだ、キメ細やかな純米酒です。
日本画の巨匠・横山大観画伯がこよなく愛した酒でも有名な蔵元です。
ブナの原生林を源とする『稀にみる超軟水の名水』で芸術品の味わいを醸し出します。
綾菊 特別純米酒 秋あがり
香川県 綾菊酒造(株)
ふくよかでやや濃厚・やや辛口
地元の香川県産米オオセトを100%使用。米の旨味と酸味のバランスが良く飲み飽きしないお酒です。
「地元の人たちに喜ばれる酒を」という一貫した精神で、100%地元米の米を使用して醸造。
綾菊の酒は、全体に爽やかな香りと旨みを引き出した辛口のお酒です。
各商品の味わいは、下図を参考にしてください。
クリックして拡大可
各720ml
販売価格:1,150円(税込)
※ オンラインショップでも、予約受付中です。
※ 限定商品の為、売り切れ次第終了となります。何卒、ご了承ください。
その他、大分県産のひやおろしも続々と入荷する予定です。
こちらは入荷次第、ご紹介致します。
豊穣の秋にふさわしい、旨みたっぷり、まろやかでとろりとした円熟の味わい。
『ひやおろし』は秋に発売される特別なお酒です。
皆さんもぜひ一度、味わってみてください♪